新規事業開発に役立つフレームワークのテンプレートおすすめ21選!事業計画を加速させるコツ

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新規事業開発を進める際、アイデアの創出から市場分析、事業計画の立案まで、多くの工程で思考を整理する必要があります。フレームワークを活用すれば、こうした複雑なプロセスを体系的に進められるため、事業化までのスピードが大幅に向上します。

本記事では、新規事業開発の各段階で活用できる21種類のフレームワークを、実践的なテンプレートとともにご紹介します。

この記事でわかること
  • 新規事業開発におけるフレームワークの定義と重要性
  • アイデア立案から市場分析、ビジネスモデル構築まで使える21のフレームワーク
  • 各フレームワークの具体的な活用方法とテンプレート
  • フレームワークを効果的に使うための実践的なポイント
  • 新規事業の成功確率を高めるための考え方
目次

新規事業開発のフレームワークとは

新規事業開発のフレームワークとは

新規事業開発のフレームワークとは、事業を構想から実行まで進める際に、思考や情報を整理するための枠組みです。

経験や勘に頼るのではなく、一定の型に沿って検討を進められるため、誰でも論理的かつ効率的に事業開発を推進できます。たとえば、市場分析では3C分析やSWOT分析、アイデア創出ではSCAMPER法やマンダラートといった手法が広く使われています。

フレームワークを使う最大の利点は、見落としや抜け漏れを防ぎながら、多角的な視点で事業を検討できる点にあります。新規事業は不確実性が高いからこそ、体系的なアプローチが成功への近道となるのです。

新規事業開発でフレームワークを活用すべき理由とは

新規事業開発でフレームワークを活用すべき理由とは

新規事業開発では、限られたリソースの中で迅速かつ正確な意思決定が求められます。フレームワークを活用すれば、こうした課題を解決しながら事業を前進させられます。

  • 事業に関する思考の整理がしやすくなる
  • 社内やチーム内でのデータ共有がしやすくなる
  • 時間の節約につながる

以下では、フレームワークを活用すべき3つの理由を解説します。

事業に関する思考の整理がしやすくなる

フレームワークを使うと、複雑な情報や多様な視点を体系的に整理できます。

新規事業開発では、顧客ニーズや市場動向、競合状況など、考慮すべき要素が無数に存在します。これらを漠然と考えるだけでは、重要なポイントを見落としたり、議論が堂々巡りになったりしがちです。

フレームワークを用いれば、あらかじめ定められた観点に沿って情報を整理できるため、思考の抜け漏れを防げます。たとえば3C分析なら、顧客・競合・自社という3つの軸で市場を捉えられるため、偏りのない分析が可能になります。

社内やチーム内でのデータ共有がしやすくなる

フレームワークを使えば、チームメンバー間で共通言語が生まれ、認識のズレを最小限に抑えられます。

新規事業開発では、異なる部門や専門性を持つメンバーが協力する場面が多くあります。各自が独自の方法で分析や検討を進めると、情報の共有や議論が困難になります。

フレームワークという統一された型を用いれば、誰が見ても理解しやすい形で情報をまとめられます。視覚的にも分かりやすいため、会議や報告の場でスムーズに議論を進められるでしょう。

時間の節約につながる

フレームワークを活用すれば、ゼロから考える時間を大幅に削減できます。

新規事業開発では、検討すべき項目が多岐にわたるため、何から手をつけるべきか迷いがちです。フレームワークには、すでに検討すべきポイントが体系化されているため、思考の出発点が明確になります。

また、過去の成功事例や失敗事例から導き出された知見が凝縮されているため、試行錯誤の時間を短縮できます。変化の速い市場環境においては、こうした時間の節約が競争優位性につながるのです。

新規事業のアイディア立案に使えるフレームワークテンプレート7選

新規事業のアイディア立案に使えるフレームワークテンプレート7選

新規事業の成否を分ける重要な要素の一つが、アイデアの質と量です。優れたアイデアを生み出すには、既存の枠組みにとらわれず、多角的な視点で発想を広げる必要があります。

ここでは、アイデア立案のプロセスで活用できる7つのフレームワークを紹介します。

  • SCAMPER(スキャンパー)法
  • マンダラート
  • カスタマージャーニー
  • オズボーンのチェックリスト
  • アンゾフのマトリクス
  • TRIZ(トリーズ)の9画面法
  • ペルソナキャンバス

それぞれ異なるアプローチでアイデアを引き出せるため、状況に応じて使い分けることが重要です。

SCAMPER(スキャンパー)法

SCAMPER法は、既存の製品やサービスを7つの視点から見直すことで、新たなアイデアを創出するフレームワークです。

Substitute(代替)、Combine(結合)、Adapt(応用)、Modify(修正)、Put to other uses(転用)、Eliminate(削除)、Reverse(逆転)の頭文字を取った名称で、オズボーンのチェックリストを発展させたものとして知られています。

【SCAMPER法テンプレート例】

【対象】〇〇 

  • 代用(Substitute)何を代わりに使えるか 
  • 結合(Combine)何と組み合わせられるか 
  • 適応(Adapt)他に似たものはないか 
  • 修正(Modify)変形や拡大ができるか 
  • 転用(Put to other uses)他の用途はないか 
  • 除去(Eliminate)何を削除できるか 
  • 再構成(Reverse/Rearrange)逆にできるか

このフレームワークの強みは、誰でも体系的にアイデアを出せる点にあります。各視点に沿って問いかけを繰り返すだけで、思いもよらなかった発想が生まれます。

マンダラート

マンダラートは、3×3のマス目を使ってアイデアを段階的に広げていくフレームワークです。

中心のマスにメインテーマを記入し、その周囲の8マスに関連するアイデアを書き込みます。さらに、それぞれのアイデアを新たな3×3のマスの中心に置き、周囲の8マスで詳細を展開していきます。

【マンダラートテンプレート例】

【中心テーマ】〇〇

  1. 要素A ➔ 詳細1・詳細2・詳細3
  2. 要素B ➔ 詳細1・詳細2・詳細3
  3. 要素C ➔ 詳細1・詳細2・詳細3 (以下8まで繰り返し)

マンダラートの利点は、強制的にアイデアを絞り出す仕組みにあります。マスを埋めるという明確な目標があるため、途中で思考が止まりにくく、普段考えつかないような発想も生まれやすくなります。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーは、顧客が商品やサービスと出会い、購入や利用に至るまでの一連の体験を時系列で可視化するフレームワークです。

認知、検討、購入、利用といった各フェーズにおいて、顧客の行動や思考、感情、接点となるタッチポイント、抱える課題などを整理します。

【カスタマージャーニーテンプレート例】

【ペルソナ】〇〇 

【フェーズ】認知 ➔ 関心 ➔ 比較 ➔ 購入 ・行動(何をしているか) 

  • 思考(何を考えているか) 
  • 感情(どんな気持ちか) 
  • 課題(何に困っているか) 
  • 施策(どう解決するか)

新規事業開発では、ターゲット顧客が本当に求める価値や、見落としていた課題を発見するのに役立ちます。

オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、既存の製品やアイデアを9つの視点から問いかけることで、新たな発想を引き出すフレームワークです。

転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合という9つの観点から検討を進めます。

【オズボーンのチェックリストテンプレート例】

【対象テーマ】〇〇 

  • 転用(他に使えないか) 
  • 応用(真似できないか) 
  • 変更(変えられないか) 
  • 拡大(大きくできないか) 
  • 縮小(小さくできないか) 
  • 代用(代わりはないか) 
  • 置換(入れ替えられないか) 
  • 逆転(逆にできないか) 
  • 結合(組み合わせられないか)

SCAMPER法の元となった手法で、より詳細な視点が設定されているのが特徴です。

アンゾフのマトリクス

アンゾフのマトリクスは、企業の成長戦略を4つの象限に分類して検討するフレームワークです。

製品軸(既存/新規)と市場軸(既存/新規)の組み合わせにより、市場浸透、市場開拓、製品開発、多角化という4つの戦略が導かれます。

【アンゾフのマトリクステンプレート例】

【市場×製品】 

  • 市場浸透(既存市場×既存製品)➔ 販売促進策など 
  • 新製品開発(既存市場×新規製品)➔ 新機能追加など 
  • 新市場開拓(新規市場×既存製品)➔ 海外展開など 
  • 多角化(新規市場×新規製品)➔ 全く新しい事業  

マトリクスを使えば、戦略の方向性を可視化しながら議論を進められるでしょう。

TRIZ(トリーズ)の9画面法

TRIZ(トリーズ)の9画面法は、時間軸と空間軸を組み合わせた9つのマス目で、アイデアを多角的に検討するフレームワークです。

時間軸では過去・現在・未来、空間軸では上位システム・対象システム・下位システムという視点を設定します。

【TRIZ(トリーズ)の9画面法テンプレート例】

  • 【上位システム】(環境・背景)過去➔現在➔未来 
  • 【システム】(対象そのもの)過去➔現在➔未来 
  • 【下位システム】(構成要素)過去➔現在➔未来

※上位:業界や社会全体

※対象:製品やサービス本体

※下位:構成要素や部品

9つの視点から検討することで、アイデアの具体性が高まり、将来的な課題や機会も発見しやすくなります。

ペルソナキャンバス

ペルソナキャンバスは、理想的な顧客像を具体的かつ詳細に定義するためのフレームワークです。

基本情報から目標や課題、価値観、購買プロセスまで、顧客のあらゆる側面を一枚のシートにまとめます。

【ペルソナキャンバステンプレート例】

  • 【名前・属性】年齢、職業、家族構成 
  • 【現状】抱えている課題、不満 
  • 【ゴール】達成したいこと、理想の状態 
  • 【行動】情報収集の方法、趣味 
  • 【影響】購買に影響を与える人や物

ペルソナを明確にすれば、製品開発やマーケティング施策の方向性がブレにくくなり、チーム全体で顧客像を共有できます。

なお、新規事業開発やマーケティング戦略の立案にあたっては、マイケル・マハルコ著『アイデア・バイブル』が参考になります。本書には40近い発想法が紹介されており、アイデア創出から具体化まで幅広く活用できる内容となっています。様々な視点から物事を捉える訓練ができるため、新規事業開発に携わる方には特におすすめです。

市場調査や分析で使えるフレームワークテンプレート8選

市場調査や分析で使えるフレームワークテンプレート8選

新規事業を成功させるには、市場環境や競合状況を正確に把握する必要があります。思い込みや主観に頼った判断は、事業の失敗につながりかねません。

ここでは、市場調査や分析の精度を高める8つのフレームワークを紹介します。

  • 3C分析
  • 4C・4P分析
  • 5フォース分析
  • PEST分析
  • SWOT分析
  • STP分析
  • TAM・SAM・SOM
  • AIDMA

それぞれ異なる観点から市場を捉えられるため、複数を組み合わせて使うことで、より多面的な分析が可能になります。

3C分析

3C分析は、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの観点から事業環境を分析するフレームワークです。

市場や顧客のニーズを把握し、競合の戦略や強み弱みを理解したうえで、自社の経営資源やコア・コンピタンスを見極めます。

【3C分析テンプレート例】

  • 【Customer】市場規模、成長性、顧客ニーズ 
  • 【Competitor】競合の数、シェア、特徴、強み弱み 
  • 【Company】自社のリソース、強み弱み、理念 ➔【KSF】成功への鍵

内部環境と外部環境の両面から分析することで、偏りのない戦略立案が可能になります。

4C・4P分析

4C分析と4P分析は、マーケティング戦略を立案する際に使われる代表的なフレームワークです。

4P分析は、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)という企業視点での要素を整理します。一方、4C分析は、Customer Value(顧客価値)、Cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)という顧客視点での要素を重視します。

【4P分析テンプレート例】

■Product(製品・サービス)

製品名:______________________________

特徴・機能:__________________________

品質レベル:__________________________

ブランド:____________________________

■Price(価格)

価格設定:____________________________

価格戦略:____________________________

割引施策:____________________________

■Place(流通)

販売チャネル:________________________

流通経路:____________________________

販売エリア:__________________________

■Promotion(販促)

広告手法:____________________________

PR活動:______________________________

販促キャンペーン:____________________

【4C分析テンプレート例】

■Customer Value(顧客価値)

顧客が得られる価値:

・_________________________________

・_________________________________

解決できる課題:

・_________________________________

■Cost(顧客コスト)

金銭的コスト:________________________

時間的コスト:________________________

心理的コスト:________________________

■Convenience(利便性)

購入のしやすさ:______________________

利用のしやすさ:______________________

アクセスのしやすさ:__________________

■Communication(コミュニケーション)

情報提供方法:________________________

顧客との対話手段:____________________

フィードバック収集:__________________

両方のフレームワークを組み合わせて使うことで、より顧客に響くマーケティング施策を設計できます。

5フォース分析

5フォース分析は、業界の収益性や競争環境を5つの脅威から評価するフレームワークです。

業界内の競合、新規参入の脅威、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力という5つの観点から分析します。

【5フォース分析テンプレート例】

  • 業界内の競合(競争の激しさ)
  • 新規参入の脅威(参入障壁)
  • 代替品の脅威(別の解決策)
  • 売り手の交渉力(サプライヤー)
  • 買い手の交渉力(顧客)

脅威が大きすぎる場合は、戦略の見直しや撤退判断も視野に入れる必要があるでしょう。

PEST分析

PEST分析は、Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)という4つのマクロ環境要因を分析するフレームワークです。

政治的な規制や法改正、経済動向、社会的なトレンドや価値観の変化、技術革新など、自社ではコントロールできない外部環境を把握します。

【PEST分析テンプレート例】

  • 【Politics】法改正、規制、税制、政治動向 
  • 【Economy】景気、為替、金利、物価 
  • 【Society】人口動態、流行、ライフスタイル 
  • 【Technology】新技術、特許、インフラ

PEST分析を通じて、事業拡大のチャンスやリスクをいち早く捉えられるでしょう。

SWOT分析

SWOT分析は、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素から、内部環境と外部環境を分析するフレームワークです。

内部環境である強みと弱みを整理し、外部環境である機会と脅威を把握します。

【SWOT分析テンプレート例】

  • 【S】自社の強み 
  • 【W】自社の弱み 
  • 【O】市場の機会 
  • 【T】市場の脅威 ➔クロス分析(S×O、S×T、W×O、W×T)

SWOT分析を通じて、実行すべき戦略の優先順位を明確にできるでしょう。

STP分析

STP分析は、Segmentation(市場細分化)、Targeting(標的市場の選定)、Positioning(自社の立ち位置)の3つのステップでマーケティング戦略を立案するフレームワークです。

まず市場を細分化し、自社が狙うべきターゲット市場を選定します。そのうえで、競合との差別化ポイントを明確にしながら、自社のポジションを定めます。

【STP分析テンプレート例】

  • 【Segmentation】どのような切り口で市場を分けるか 
  • 【Targeting】どのセグメントを狙うか 
  • 【Positioning】競合に対してどのような独自性を築くか

STP分析を通じて、限られたリソースを集中すべき市場セグメントを特定できるでしょう。

TAM・SAM・SOM

TAM・SAM・SOMは、市場規模を3つの階層で捉えるフレームワークです。

TAM(Total Addressable Market)は獲得できる可能性のある市場全体、SAM(Serviceable Available Market)は自社がアプローチ可能な市場、SOM(Serviceable Obtainable Market)は実際に獲得できる市場を指します。

【TAM・SAM・SOMテンプレート例】

  • 【TAM】Total Addressable Market(市場全体の規模) 
  • 【SAM】Serviceable Available Market(ターゲット層の規模) 
  • 【SOM】Serviceable Obtainable Market(実際に獲得可能な規模)

TAM・SAM・SOMを使って現実的な市場規模を算出することで、投資判断の精度が高まるでしょう。

AIDMA

AIDMAは、顧客が購買に至るまでのプロセスを示すフレームワークです。

Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)という5つの段階で顧客の心理変化を捉えます。各段階で適切なマーケティング施策を設計することで、効果的に購買につなげられます。

【AIDMAテンプレート例】

  • 【Attention】認知させる施策 
  • 【Interest】関心を持たせる施策 
  • 【Desire】欲しいと思わせる施策 
  • 【Memory】記憶に残す施策 
  • 【Action】購入を促す施策

AIDMAを活用すれば、どの段階でどのような施策が必要かを体系的に検討できるでしょう。なお、Webサービスやアプリなどの新規事業では、検索(Search)と共有(Share)を含めた「AISAS(アイサス)」のモデルで考えるのも効果的です。

事業内容やビジネスモデルの構築に使えるフレームワークテンプレート6選

事業内容やビジネスモデルの構築に使えるフレームワークテンプレート6選

アイデアを具体的な事業へと落とし込む段階では、ビジネスモデル全体を俯瞰しながら、各要素の整合性を確認する必要があります。 

  • ビジネスモデルキャンバス
  • リーンキャンバス
  • バリュープロポジションキャンバス
  • Jobs To Be Done(JTBD)
  • ユニットエコノミクス
  • バリューチェーン分析

ここでは、事業内容やビジネスモデルの構築に役立つ6つのフレームワークを紹介します。

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバスは、事業の9つの要素を1枚のキャンバスにまとめ、ビジネスモデル全体を可視化するフレームワークです。

顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造という9つのブロックで構成されます。 

【ビジネスモデルキャンバステンプレート例】

(9つの要素を記載)

  •  KP(パートナー)
  • KA(活動)
  • KR(リソース)
  • VP(提供価値) 
  • CR(関係)
  • CH(チャネル)
  • CS(顧客) 
  • C$(コスト構造)
  • RS(収益の流れ)

新規事業の企画段階でビジネスモデルキャンバスを作成すれば、事業の全体像をチーム内で共有しながら、議論を進められるでしょう。

リーンキャンバス

リーンキャンバスは、ビジネスモデルキャンバスをスタートアップ向けに改良したフレームワークです。

課題、顧客セグメント、独自の価値提案、解決策、チャネル、収益の流れ、コスト構造、主要指標、圧倒的な優位性の9つの要素で構成されます。

【リーンキャンバステンプレート例】

  • 課題
  • 顧客セグメント
  • 独自の価値提案
  • 解決策
  • チャネル
  • 収益の流れ
  • コスト構造
  • 主要指標
  • 圧倒的な優位性

リーンキャンバスを使えば、仮説検証のサイクルを素早く回しながら、ビジネスモデルをブラッシュアップできます。

バリュープロポジションキャンバス

バリュープロポジションキャンバスは、顧客の課題と自社の価値提案の適合性を検証するフレームワークです。

顧客セグメントの仕事、痛み、ゲインと、自社の製品・サービス、痛みを和らげるもの、ゲインを生み出すものを対応させながら整理します。

【バリュープロポジションキャンバステンプレート例】

  • 【顧客プロフィール】片付けるべき用事、痛み(Pains)、利得(Gains) 
  • 【バリューマップ】製品・サービス、痛み止め、利得の創出 ➔ ズレがないか確認

バリュープロポジションキャンバスを使えば、顧客にとっての真の価値を見出せるでしょう。

Jobs To Be Done(JTBD)

Jobs To Be Doneは、顧客が製品やサービスを雇う(hire)理由に着目したフレームワークです。

顧客は製品そのものが欲しいのではなく、達成したい仕事(Job)があり、そのために製品を雇うという考え方に基づいています。

【Jobs To Be Doneテンプレート例】

  • 【状況】いつ、どこで 
  • 【動機】どのような変化を望んでいるか 
  • 【ジョブ】解決したい根本的な課題は何か 
  • 【結果】ジョブが解決された後の理想の状態

JTBDを活用すれば、競合とは異なる切り口での価値提供が可能になるでしょう。

ユニットエコノミクス

ユニットエコノミクスは、顧客1人あたりの収益性を分析するフレームワークです。

顧客獲得コスト(CAC)と顧客生涯価値(LTV)を算出し、その比率から事業の持続可能性を評価します。

【ユニットエコノミクステンプレート例】

  • 【LTV】平均顧客単価 × 収益率 × 継続期間 
  • 【CAC】総マーケティング費用 ÷ 新規獲得顧客数 ➔ LTV > 3 × CAC が目安

ユニットエコノミクスを使って、事業モデルの健全性を早期に検証することが重要です。

バリューチェーン分析

バリューチェーン分析は、事業活動を価値を生み出す一連のプロセスとして捉え、競争優位の源泉を特定するフレームワークです。

調達、製造、物流、販売、サービスといった主活動と、人事、技術開発、調達管理といった支援活動に分けて分析します。

【バリューチェーン分析テンプレート例】

  • 【主活動】購買物流 ➔ 製造 ➔ 出荷物流 ➔ 販売・マーケ ➔ サービス 
  • 【支援活動】全般管理、人事、技術開発、調達 ➔ 各工程の付加価値とコストを分析

バリューチェーン分析を通じて、自社の強みを発揮できる領域を特定できるでしょう。

新規事業でフレームワークを活用する際のポイント

新規事業でフレームワークを活用する際のポイント

フレームワークはあくまで道具であり、使うこと自体が目的ではありません。

  • 会社や事業に適したフレームワークを選択する
  • 客観的な視点や意見を取り入れる
  • あまり時間をかけないようにする

成果につなげるために意識すべき重要なポイントを3つ解説します。

会社や事業に適したフレームワークを選択する

フェーズや目的に合わない枠組みを使うと、かえって混乱を招く原因になります。アイデア出しの段階なのか、市場分析の段階なのかを見極め、解決したい課題に最適なツールを選定することが重要です。複数の手法を組み合わせるのも効果的です。

客観的な視点や意見を取り入れる

一人で記入していると、どうしても主観や希望的観測が入り込んでしまいます。作成したものはチームメンバーやステークホルダーと共有し、異なる視点からのフィードバックをもらいましょう。客観的な批判を受け入れることで、プランの精度が高まります。

あまり時間をかけないようにする

枠を埋めることにこだわりすぎて、時間を浪費しては本末転倒です。完璧を目指すよりも、まずは仮説としてスピーディーに作成し、実行と検証のサイクルを回すことを優先しましょう。走りながら修正していく姿勢が、新規事業の成功率を高めます。

新規事業のフレームワークに関するよくある質問

新規事業のフレームワークに関するよくある質問

最後に、フレームワークの実践において現場で頻繁に聞かれる疑問とその回答をまとめました。

  • チームでフレームワークを共有する際のコツはありますか?
  • 3C分析やSWOT分析は、今の変化の速い時代でも有効ですか?
  • フレームワークが多すぎて、どれから手をつければいいかわかりません。

これらを参考に、スムーズな導入を目指してください。

チームでフレームワークを共有する際のコツはありますか?

共通のホワイトボードツールなどを活用し、リアルタイムで書き込みながら議論するのがおすすめです。完成形だけを見せるのではなく、思考プロセスを共有することで、メンバー間の納得感や当事者意識が醸成されます。

3C分析やSWOT分析は、今の変化の速い時代でも有効ですか?

3CやSWOTなどの古典的な手法は、現在でも十分に有効です。ただし、市場の変化が激しいため、一度作って終わりではなく、短期間で定期的に見直す運用が求められます。基本の型として活用しつつ、柔軟に更新してください。

フレームワークが多すぎて、どれから手をつければいいかわかりません。

まずは「誰に」「何を」「どうやって」を整理する「3C分析」と、ビジネス全体像を描く「ビジネスモデルキャンバス」の2つから始めてみてください。これらで全体の輪郭を掴んでから、必要に応じて他のツールを追加すると良いでしょう。

まとめ:新規事業はフレームワークで加速させよう

新規事業開発において、フレームワークは羅針盤のような役割を果たします。適切な型を活用することで、思考の迷路から抜け出し、事業の確度を高めることができます。まずは紹介したテンプレートを使って、チームで議論を始めてみてください。行動と検証の積み重ねが、成功への最短ルートとなります。

しかし、戦略を描いても実行に移せなければ意味がありません。Incubation Baseでは、「小さく始め、早く試す」アプローチで、構想から事業化まで一貫して支援します。次に何をすべきか迷ったら、ぜひ一度ご相談ください。

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